キャバクラのアフターは何をする?注意点や断り方を解説

キャバクラでは、営業終了後にお客様と店外で食事や飲みに行く「アフター」という文化が存在します。多くのキャバ嬢が、お客様との関係を深めたり、指名獲得につなげたりする機会としてアフターを活用しています。しかし一方で、行くメリットはあるのか、安全面の不安はないのか、どうやって上手に断ればいいのかといった疑問を抱く人も少なくありません。
本記事では、アフターの具体的な内容、同伴との違い、お客様がアフターに誘う心理から、メリット・デメリット、上手に断るためのコツまでを総合的に解説します。これからキャバクラで働く人、あるいは既に働いているけれどアフターの扱いに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
キャバクラのアフターとは
キャバクラにおけるアフターとは、営業終了後にお客様と店外で食事や飲みなおしなどをする行為を指します。多くの場合、ラストオーダーの時間帯や閉店後にキャバ嬢が外でお客様に付き合うかたちで行われます。アフターに行くキャバ嬢も多いですが、お店によっては推奨・強要の度合いが異なるため、自分の働く店舗の方針を確認する必要があります。
アフターと同伴の違い
アフターと同伴は似ていますが、以下の点で異なります。
- ・同伴:営業前にお客様と会って食事や買い物などをし、そのままお店へ一緒に出勤する
- ・アフター:営業後にお客様と外へ行き、飲食や会話を楽しむ
同伴は出勤前に行うため、売上や指名数の向上につながりやすいとされます。一方、アフターは営業終了後に追加のコミュニケーションを図るもので、指名の継続や好感度アップにつながるケースが多いです。
お客さまがアフターに誘う心理
男性客がキャバ嬢をアフターに誘う背景には、さまざまな思惑や感情があります。
ここでは典型的な4つの心理を見ていきましょう。
好みの女性と一緒に過ごしたい
キャバクラ内では時間制限や支払いが発生する環境ですが、アフターならお店の枠を超えて好きなキャバ嬢と一緒にいられます。純粋に「もう少し一緒にいたい」「個人的に仲良くなりたい」という思いが誘いの大きな理由です。
お店を通さない関係性になりたい
キャバクラは「ビジネスとしての接客」が基本ですが、アフターでプライベート感を醸し出すことで、お客様は「お店の外でも会ってくれる=特別扱いされている」と感じます。お店を通さず直接連絡を取り合う関係を目指していることもあります。
お店以外でのデートを楽しみたい
ファミリーレストランやバーなど、仕事関係なくフランクに飲食を楽しめる場所へ行くことで、疑似的なデート気分を味わうのもお客様の目的です。キャバクラの料金体系を気にせず、お互いにリラックスできるシチュエーションを求めるケースも。
気に入っているキャバ嬢を独占したい
他のお客様の前で一緒にいられる時間は限られますが、アフターなら独占できるという心理があります。周囲の目を気にせず、自分だけが好きなキャバ嬢を口説きたい、という思いが強い男性も多いです。
キャバ嬢がアフターに行くメリット
仕事が終わった後にわざわざお客様と外へ行くのは大変そうに見えますが、アフターに行くことで得られるメリットも存在します。ここでは5つのポイントを挙げます。
指名してくれるお客さまが増える
アフターで親密になったり、お客様が「またあの子と会いたい」と思ってくれると、次回の来店時に指名してもらいやすくなります。キャバクラは指名で売上やバックが増えるため、収入アップにつながる可能性が高いです。
指名が被ったお客さまをフォローできる
同じ日に指名が重なり、長時間一緒にいられなかったお客様に対して、アフターでフォローを入れることで「申し訳ない」「次回はもっと楽しみたい」と感じてもらう狙いがあります。結果的に満足度が上がり、リピート指名を獲得しやすくなります。
プレゼントがもらえる
アフターはより個人的な場面であるため、お客様がキャストに対して特別なプレゼントを贈るケースも少なくありません。ブランド品や高級コスメなどをもらえることもあり、それが一つのインセンティブとして働きます。
高級店で食事できる
お客様がリッチな方であれば、高級レストランや寿司屋など、通常ではなかなか行けないようなお店に連れて行ってもらえることもあります。タダで美味しい食事を楽しめるのは嬉しいメリットです。
人脈が広がる
アフターを重ねるうちに、いろいろな業界の方と知り合えるチャンスがあります。経営者や医者、芸能関係者など、普段の生活では接点がないような人と繋がることで、将来的なキャリアに活かせる人脈が築けることもあります。
キャバクラのアフターで訪れる場所
アフターでは、お客様とどんなお店に行くことが多いのでしょうか。飲食店やカラオケなど、いくつか代表的なパターンを紹介します。
高級料理店
焼肉屋や寿司屋など、ちょっと贅沢な料理店に行くパターンが多いです。お客様が「美味しいものを食べさせてあげたい」と思うこともあり、キャストにとっても大きな楽しみの一つです。
バーや居酒屋
手軽にお酒を続けて楽しみたい時には、バーや居酒屋を選ぶことがあります。普段のお店とは異なる、よりカジュアルな雰囲気でお店や会話を楽しみたいと考えている方に選ばれることが多いです。
カラオケ
お酒を飲んだまま盛り上がりたいために、カラオケに行くケースもあります。歌を歌いながら会話がさらに砕けた雰囲気になりやすいですが、身体を近づけてくるお客様もいるので、注意が必要です。
系列店のガールズバーや朝キャバ
キャバクラのグループ店としてガールズバーや朝キャバを運営している場合、他店舗をハシゴすることもあります。キャバ嬢がそのまま他店の客席に座る形が取られることもあり、さらに指名を獲得するチャンスにもなります。
キャバ嬢がアフターに行く際の注意点
アフターはメリットがある反面、トラブルや危険も潜んでいます。ここでは安全かつスマートにアフターを行うための注意点を9つ挙げます。
お店は自分で提案する
相手任せにせず、ある程度自分で店を提案すると安全性や雰囲気をコントロールしやすいです。行ったことのない場所より、よく知っている場所の方が落ち着いて接客できます。
アフターに行く場合は、まず自分が店を選ぶ旨を申し出てみてください。
遠くのお店に行かない
移動時間が長いと、それだけリスクも高まります。深夜に長距離を移動するのは避け、帰りの交通手段や所要時間を考慮して近場を選ぶと安全です。
お客さまの車に乗らない
車移動は便利ですが、密室で2人きりになるためトラブルが起きやすいです。無理に誘われても、できるだけタクシーや公共交通機関を使って移動する方が良いでしょう。
飲み過ぎない
アフターでさらにお酒を飲むと、酔いが回って判断力が鈍りがちです。自分の限界を超えて飲むと危険な状況になる場合があるので、ほどほどの量で留めましょう。
食事マナーを守る
高級店に連れていかれることもあるため、テーブルマナーを覚えておくとスムーズです。お箸の持ち方や会計時の振る舞いなど、基本的なマナーを守ると好印象を与えられます。
飲み物を残して席を立たない
万が一、ドリンクに薬物を混入されるといった犯罪が起きる可能性もゼロではありません。テーブルを離れる際には飲み物を下げてもらうか、飲み切るなど対策しましょう。
カバンや貴重品を置いて席を立たない
店内はともかく、アフター先の店で盗難などのトラブルが起こる恐れもあります。バッグは常に持って移動するのが基本です。
相手がお客さまであることを忘れない
友達感覚になりすぎると境界線が曖昧になり、相手が過剰な接触をしてくる可能性が高まります。あくまで仕事の一環として接していることを忘れないようにしましょう。
体の関係を持たない
体の関係を持つと、お客様とのトラブルや店とのルール違反、金銭目的の売春行為と見なされる恐れが出てきます。避けられない場合は対策が必要ですが、原則的には安全な距離を保ちましょう。
アフターの上手な断り方
「アフターに行きたくない」場合の断り方も心得ておきたいです。お店がアフターを推奨していないこともありますし、個人的にプライベートを優先したい場合もあるでしょう。
店舗のルールで禁止されているなら、店を盾に断るのが最もシンプルです。「お店から厳しく言われているので申し訳ありませんが…」と言えば、相手も店側の方針ならと納得するケースが多いです。
「親しくなってから」と伝える
「もう少しお店でお話しして、もっと知ってからがいいな」などと伝え、あくまで拒絶ではなく「まだ早い」と言うことで角を立てずに回避できます。
無邪気なふりをする
「あれ?お店終わった後も遊ぶものなんですか? まだよく分からないので…」と新人を装い、どこか天然キャラで誤魔化すのも一案です。相手がリードできない状況を意図的に作り、誘いをやんわり流す作戦です。
忙しさを理由にする
「次の日が朝早くて…」や「この後、別の予定があるんです」など、スケジュールの都合で難しいと伝えると、相手も深追いしづらいです。ただし、嘘がバレると信頼を損なうため注意が必要です。
アフターにはメリットもあるが行く際は注意しよう
キャバクラでのアフターは「仕事後にお客様と食事や飲みに行く」という文化で、指名獲得やお客様との信頼関係構築に役立つ一方、リスクやトラブルも伴います。お客様に誘われた際、行くなら安全対策を万全に行い、断るなら上手に対処して相手の気分を害さないようにするのがポイントです。 お店によってはアフターを推奨していたり、逆に厳しく制限していたりするので、働く前に方針を確認しておきましょう。アフターはあくまで任意で、キャバ嬢としての魅力を高めるための一つの手段にすぎません。自分のペースと安全を最優先に、賢く活用することが大切です。