キャバクラのノルマとは?達成できないとどうなる?

キャバクラで働く際には「ノルマ」という言葉をよく耳にしますが、具体的にどのような内容があるかを把握していない人も多いのではないでしょうか。出勤日数や指名数など、さまざまな形でノルマが設定される場合があり、達成できないと時給が下がったり罰金を科されたりするリスクがあるのです。

しかし、店舗ごとにノルマの有無や厳しさは異なります。自分のライフスタイルや働き方に合った店を選ぶことが大切です。本記事では、キャバクラのノルマの仕組みと種類、それをクリアできないときのペナルティ、さらにノルマをクリアするためのコツなどを解説します。これからナイトワークを始める方や、現場でノルマに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

キャバクラのノルマとは

キャバクラにおける「ノルマ」とは、キャストに対して設定された目標数値や条件を指し、通常は出勤回数や指名本数、同伴回数、売上額などが該当します。このノルマをクリアできるかどうかで、時給や待遇が変動するのが一般的です。 店側としては、キャスト各人が積極的にお客さまを呼び売上に貢献してくれることを期待しており、その動機付けとしてノルマ制度を導入する店舗が多いです。逆にノルマがない店もありますが、その場合は時給や待遇がやや低めに設定される傾向があります。

キャバクラのノルマの種類

キャバクラのノルマにはいくつかの種類が存在し、店舗によって導入しているかどうか、ノルマの厳しさなどが異なります。ここでは代表的なノルマを挙げ、その内容を説明します。 

出勤ノルマ

出勤日数や出勤回数に関するノルマです。週に○日以上、月に○日以上などの決まりがある場合があります。シフト制で働くキャバクラでは、特定の人数を確保する必要があるため、出勤ノルマを設定してキャストの出勤を安定させようとするわけです。 達成できないと罰金やシフト削減などのペナルティがかかる可能性があるため、学業や他の仕事と両立しながら働く人には厳しく感じる場合もあります。 

指名ノルマ

1カ月や1週間単位で指名を何本以上とるか、あるいは新規指名の数などを設定するノルマです。お客さまを呼ぶ力が直接影響するため、キャストにとっては最もプレッシャーになるノルマの一つです。指名ノルマを達成できれば時給アップやボーナスを得やすい反面、未達成だと時給カットが大きいこともあります。 

同伴ノルマ

お客様と一緒に食事などをしてから店に出勤する「同伴」を何回以上する、というノルマです。売上や指名を伸ばす上で同伴は重要なので、多くの店舗が同伴ノルマを設定します。 同伴することで店は売上(セット料金や指名料)を確保しやすく、キャストもポイントや歩合を得られるメリットがありますが、予定を合わせるのが大変だったり、体力的に負担がかかる点も注意が必要です。 

売上ノルマ

1カ月の売上金額に対して設定されるノルマです。シャンパンやボトルなど高額商品をどれだけ出せるかがカギになります。高級店の場合、売上ノルマが数十万円〜数百万円単位で設定されることもあり、達成には固定客の存在が欠かせません。 

お酒(ボトル)ノルマ

売上ノルマに近いですが、特にボトル本数や種類を目標とすることもあります。高いシャンパンやワインをお客様に注文してもらえるキャストは、評価されやすいです。 

イベントノルマ

店舗が開催する周年イベントやハロウィン、クリスマスなどの特別イベントで、一定の集客や売上をキャスト別に割り当てる場合があります。イベント時の服装やプロモーションなど、通常より工夫が必要になるかもしれません。

キャバクラでノルマを達成できないとどうなる?

「ノルマ未達成」の場合に店が科すペナルティは様々です。具体的には以下のような影響が考えられます。  

時給が下がる

もっとも一般的なペナルティとして、時給ダウンがあります。月末や週末に査定が行われ、指名や売上が足りなかったキャストは、翌月の時給が数百円下がるなどの措置を取られる場合があります。 

罰金が発生する

店舗によっては「1人指名が足りないごとに罰金○千円」という制度が設定されていることも。達成できないと月末に数万円もの罰金が引かれるケースもあり、かなり厳しい仕組みと言えます。 

お店での立場が悪くなる

ノルマを達成できないキャストは「売上に貢献していない」と見なされるため、優先的に良い席に案内されなくなったり、ヘルプにつけられる回数が減ったりする可能性があります。キャスト同士の人間関係にも影響する場合があるため、注意が必要です。

キャバクラのノルマを達成する方法

ノルマが厳しい店でも、コツを押さえれば達成が可能です。ここでは4つの具体的な取り組みを紹介します。 

プロ意識をもつ

ノルマ達成には意識改革が大切です。「夜の仕事は遊びではなくプロの接客業」という観点で、接客マナーや会話術を高める努力をしましょう。お客様が「また指名したい」と感じるホスピタリティを提供できれば、自然と指名や売上が増加します。 

出勤日数を増やす

単純な話、出勤回数が多ければお客様と接する機会が増え、指名数や売上を上げやすくなります。週1〜2ではノルマ達成が困難な場合もあるため、可能な限りシフトを増やすのが早道です。 

営業を怠らない

キャバクラは店舗だけでなく、LINEやSNSなどでの営業活動が成果を左右します。こまめに連絡して「会いに来てください」とアピールする、イベントやキャンペーンの告知をするなどが重要です。 また、誕生日やイベントには特別なメッセージを送るなど、ちょっとした気遣いが次回の来店につながります。 

先輩のキャバ嬢と仲良くなる

売上を伸ばしている先輩キャバ嬢から営業ノウハウやお客様へのアプローチ方法を学ぶのも効果的です。仲良くなることで、お客様を紹介してもらうケースもあるかもしれません。

キャバクラのノルマを達成できない人の特徴

逆に、どんな人がノルマ未達成に陥りやすいのでしょうか。以下に2つの代表的な特徴を示します。 

接客が適当

お客様との会話で盛り上がりを作れなかったり、感謝の気持ちを示さなかったりすると、リピート指名につながりにくいです。結果的に指名ノルマや売上ノルマを達成できず、ペナルティに悩むことになります。

出勤頻度が不安定

体調不良や用事が多く、シフトを入れられない人は、お客様を呼ぶ機会自体が減ってしまいます。お客様から見ても「この子は出勤しているのか分からない」となり、他のキャバ嬢に流れてしまう場合があります。 

ノルマがないキャバクラはある?

結論から言えば、ノルマが一切ないキャバクラも存在します。ただし、その場合は時給が低めだったり、集客に対するインセンティブも少ないなどのデメリットがあります。 一方、「ノルマなし」と言いながらも暗黙の目標があったり、店長やオーナーから口頭で「このくらいは頑張ってほしい」と言われるケースもあるため、事前によく確認することが大切です。 ノルマなしの店は比較的ゆるい働き方ができる反面、大きく稼ぎたい人にはやや物足りないかもしれません。それぞれの働き方や目標に合わせて、店選びを行うのがおすすめです。

ノルマは厳しいが高収入を狙えるチャンスでもある

キャバクラには出勤ノルマや指名ノルマ、同伴ノルマ、売上ノルマなどさまざまな目標が設定されることがあります。未達の場合、時給ダウンや罰金などのペナルティが発生する可能性があり、キャバ嬢にとっては大きなプレッシャーです。しかし、適切な努力と戦略を持てばノルマをクリアし、高収入を狙うことは十分可能です。 出勤日数を増やしたり、SNSでの営業を怠らずに行ったり、先輩からテクニックを吸収するなど、実践的な取り組みが大切です。ノルマなしの店を選ぶという選択肢もありますが、稼ぎやすいかどうかは店の条件や客層次第となります。

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