キャバクラでのお触りやセクハラは許される?対処法を紹介

夜の世界で華やかに働ける「キャバクラ」ですが、そのイメージとは裏腹にお触りやセクハラに悩むキャストも少なくありません。実際、キャバクラではお触りが禁止されている店が大半にもかかわらず、お酒が入った勢いで客が触ろうとしたり、セクハラまがいの発言が飛び出したりと、トラブルが起きることもあります。
そこで本記事では、キャバクラでのお触りやセクハラに関する基本知識や法律上の扱い、嫌な思いをしないための対処法などをまとめました。これからキャバクラでアルバイトを検討している方は、ぜひ参考にして、自分を守りながら上手に働く方法を見つけていただければと思います。
キャバクラでお触りやセクハラはOK?
キャバクラはお酒を飲みながら、楽しい会話と接客を楽しむ場として位置づけられています。基本的に性的サービスを提供する業態ではありません。
実際の多くのキャバクラでは、客がキャストに触れる行為は禁止されています。法律面では「風俗営業(接待行為)」に該当するキャバクラだとしても、性的サービスを提供するわけではないため、お触りやセクハラはルール違反です。店によっては注意書きを掲示したり、ボーイが巡回して違反行為を取り締まったりするなど、厳しく対策していることもあります。
水商売と風俗業の違い
同じナイトワークでも「水商売」は、飲食と会話を中心とした社交の場です。一方、「風俗業」は性的サービスを明確に提供する業態を指します。キャバクラは前者に属し、お触りや性的行為は基本的に行われません。 ただし、風俗まがいのサービスを提供するグレーな店も存在し、キャバクラという名称を使いながら半ばセクシーサービスを行っているケースもあるため、就職時には店の実態をよく確認する必要があります。
セクシーキャバクラ
「お触りOK」とされているのが、いわゆるセクシーキャバクラと呼ばれる業態です。これらは通常のキャバクラより高額なセット料金で、客がキャストに触れる行為を売りにしている店舗が多いです。 一方で、通常のキャバクラではこのようなサービスは想定外です。キャスト側がしっかりと断る・ボーイが止めるなどの対策が行われているのが普通です。
キャバクラでのお触りやセクハラに関する法律
キャバクラは風営法の管理下にあるものの、性的サービスを提供する風俗営業とは明確に区別されます。お触りやセクハラ行為は法律的にも「迷惑行為」「強制わいせつ」に該当する可能性があり、店側が容認しているわけではありません。 もし悪質なお触り被害を受けた場合、警察に相談すれば強制わいせつ罪などで捜査対象になる可能性もあります。ただ、キャバクラの場での「軽いスキンシップ」と「犯罪行為」の境目はグレーになりやすいため、まずは店内ルールに従い、ボーイに助けを求めるなどの対処が大切です。
キャバクラでお触りやセクハラをするお客さまの特徴
お触りやセクハラ行為を行う客層には、一部の特徴があります。遭遇しそうなタイミングが見えれば事前に警戒しておけるので、以下を参考にしてください。
ノリが良い団体のお客さま
グループで盛り上がっていて、場の空気が悪ノリしやすい状態になると、キャストに軽い気持ちで触れてしまうケースが見られます。
集団の雰囲気に流されて歯止めがきかなくなることがあるため、十分な注意が必要です。
酔っぱらっているお客さま
アルコールが入ると判断力が鈍くなり、相手の気持ちを考えずに触ろうとする客が出てきます。
気づかないうちに手や脚を触ってくるなど、トラブルが起こりやすい場面です。
お金持ちアピールをしてくるお客さま
大金をチラつかせ「これだけ払うんだからいいだろう」と勝手に解釈して触れてくるケースも。高額シャンパンやボトルを入れて気分が大きくなり、強引にスキンシップを図る場合があるので注意が必要です。
キャバクラでお触りやセクハラをされやすいキャバ嬢の特徴
お触りやセクハラに遭いやすいのは、運だけではなく、自分の振る舞いが原因になるケースもあります。ここでは3つの特徴を紹介します。
おとなしく気が弱い
「断りづらそう」「嫌がらなさそう」と思われると、お客様は強気になりやすいです。無理やり触られても抗議しないのではと見込まれてしまうため、被害に遭いやすいパターンです。
胸や脚などの露出が多い
体のパーツが露出していると、お客様の興味を煽りやすく、「触っていいのかな?」と勘違いされることが増えます。派手な衣装や極端なミニスカートなどは程々に選ぶのが無難です。
下ネタに対するノリが良い
会話上で下ネタに過度に乗ってしまうと、「じゃあ触っても平気」と誤解されがちです。ジョークのつもりでも、境界をハッキリさせておかないと、行動に移されやすくなります。
キャバクラでのお触りやセクハラへの対処法
嫌な行為をされても、働く側が一方的に我慢する必要はありません。こちらでは具体的な対処法をいくつか挙げますので、自分に合ったやり方で実践してみてください。
椅子には浅く座る
テーブルに近い部分へ腰を下ろすと、お客様との距離を取りやすくなります。奥まで深く座ると身体が近づいてしまい、お触りされやすい状況を作ってしまう可能性があります。
お客さまの手を握る
意外な方法として、自分から相手の手を軽く握り、コントロールする手法があります。そうすることで、お客様が勝手に体に触れられないようにできるというわけです。
はっきりと断る
言いづらい場合もありますが、「すみません、それはちょっと…」など、明確にNOを伝えると効果的です。曖昧な態度は誤解を生むため、毅然とした姿勢を示すことが大切。
話題を変える
相手の気が逸れそうな話題に持っていくのも一つの手。仕事の話や趣味の話などに切り替えて、お触りの方向へ向かせないようにします。
お客さまを紳士に仕立てる
「○○さんならそんなことしないですよね。紳士ですから」など、褒め言葉を巧みに使い、触る行為を「紳士じゃない」と暗に示すやり方です。プライドをくすぐり、行為を抑止する効果があります
ボーイに助けを求める
店内ルールでお触りが禁止されているのなら、ボーイに合図して対応してもらうのが最も確実です。
キャスト自身が直接抵抗するより、店のルールとして断った方がトラブルになりにくいです。
お触りやセクハラをされたときのNG行動
逆効果を招く恐れがある行動もあるので注意しましょう。以下の2つは避けるべきです。
笑顔で受け入れる
拒否の意思が伝わらず、「もっと触ってもいい」とエスカレートする可能性が高いです。無理に笑顔でやり過ごすのではなく、嫌なことは嫌だと分からせる必要があります。
極端に避ける
急に体を離す、はっきりとした言葉なしに拒絶すると、「そんなに嫌がるほどのことか?」と客が逆ギレするリスクがあります。できるだけ穏やかな口調や行動でNOを伝えるのが望ましいです。
キャバクラでのお触りは禁止なのでしっかり身を守ろう
キャバクラは風俗営業の一種ではあるものの、基本的にお触りやセクハラは厳禁です。とはいえ、お酒の場という特性上、トラブルが起きることも少なくありません。嫌な思いをしないためには、まず自分の態度や言動で境界を示すことが大切です。曖昧にせず、毅然と断ったり、ボーイに助けを求めたりして身を守りましょう。
また、店選びも重要です。お触りを許容していない方針のキャバクラや、スタッフがきちんとサポートしてくれるお店を選ぶことで、トラブルに遭うリスクを大幅に減らせます。自分に合った環境を見極め、安全に楽しく働くことを目指しましょう。